介護士の手取りはいくら?平均月収・平均年収の
全体像

介護士の給与水準は、資格の有無・勤務形態・施設の種別によって大きく異なります。まずは平均的なデータをもとに、全体の傾向を把握しましょう。
介護士の平均月収と平均年収の最新データ
厚生労働省の調査(令和5年度)によると、介護職員全体の平均月収はおおむね24万〜28万円程度(各種手当含む)とされています。年収に換算すると280万〜350万円前後が一般的な目安とされますが、夜勤の有無・資格・勤続年数によって幅があります。あくまで傾向値として参考にしてください。
介護職の給料手取り平均はいくら?
社会保険料や所得税などを差し引いた手取り額は、月収24万円の場合でおおむね19万〜20万円程度が目安とされることが多いです。控除額は家族構成・加入保険・自治体によっても異なるため、あくまで概算として捉えてください。手取りを正確に把握するには、給与明細の各項目を確認することが重要です。
介護士と介護福祉士の年収・給料の違い
無資格・初任者研修修了者と介護福祉士(国家資格)では、月収で2万〜4万円程度の差が生じるケースが多い傾向があります。資格手当の設定や処遇改善加算の配分方法によって差は異なりますが、長期的なキャリアを考える上で資格取得は収入アップの有力な手段のひとつです。
額面と手取りの違い|介護職の給料はどれだけ引かれる?

「額面」と「手取り」の差を理解していないと、入職後に想定と異なる収入に戸惑うことがあります。控除の内訳・手当の種類・ボーナスの考え方を整理します。
介護職の基本給平均と各種手当の内訳
介護職の月収は、基本給だけでなく各種手当を合算した金額で表示されることが多いです。主な手当の例として以下が挙げられます。
- 夜勤手当(1回あたり3,000〜8,000円程度が目安)
- 資格手当・職位手当・処遇改善手当
- 皆勤手当・通勤手当・住宅手当(施設によって異なる)
求人票を見る際は「基本給」と「手当込みの月収」を分けて確認することが重要です。基本給が低くても手当で月収が上がる場合があり、逆もあります。
社会保険料・税金で引かれる金額の目安
月収から差し引かれる主な項目は、健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料・所得税・住民税です。おおよその目安として、額面月収の15〜20%前後が控除されるケースが多いとされています。ただし扶養家族の有無・住所地・加入する健保組合によって変わるため、一概には言えません。
介護職員の月収から手取りを計算する具体例
たとえば、月収25万円(基本給20万円+夜勤手当3万円+各種手当2万円)の場合、控除額が約4〜5万円とすると、手取りはおおむね20万〜21万円程度となるイメージです。これはあくまで試算であり、正確な金額は勤務先・個人の条件によって異なります。入職前に勤務先の給与計算方法を確認しておくとよいでしょう。
ボーナス込みの年収と手取り年収の考え方
ボーナス(賞与)は施設によって年1〜2回、1〜3ヶ月分程度が支給されるケースが多いですが、業績連動型や支給なしの職場もあります。ボーナスにも所得税・社会保険料が課されるため、手取りは額面の80〜85%程度が目安とされます。「年収〇〇万円」の求人表記にボーナスが含まれているか否かを必ず確認しましょう。
施設形態・地域別に見る介護職の給料差

介護職の給与は、勤務する施設の種類や地域によって大きく異なります。施設形態ごとの傾向と地域差、初任給の実態を整理します。
特別養護老人ホームの給料・年収の特徴
特別養護老人ホーム(特養)は公的な施設であることが多く、給与水準が比較的安定している傾向があります。夜勤手当や処遇改善加算が適用されるケースも多く、月収25万〜30万円程度を目指せる職場もあります。一方で、医療ニーズが高い入居者への対応が求められるため、業務負荷が高い場面もあります。
有料老人ホーム・老健・デイサービスの平均給与比較
| 施設形態 | 月収の目安 | 特徴 |
| 特別養護老人ホーム | 25万〜30万円程度 | 夜勤あり・処遇改善加算適用が多い |
| 有料老人ホーム | 23万〜28万円程度 | 施設により夜勤なしの場合も |
| 介護老人保健施設(老健) | 24万〜29万円程度 | 医療ケアが多め・資格が活かしやすい |
| デイサービス | 20万〜25万円程度 | 夜勤なし・土日休みの職場もあり |
※上記はあくまで一般的な目安です。法人・地域・雇用形態によって異なります。
地域差による介護職の平均年収の違い
介護職の給与は地域によっても差があります。東京・神奈川・大阪などの都市部では月収が2万〜5万円程度高い傾向がある一方、物価・家賃も高いため実質的な生活水準は単純比較できません。地方では月収は低めでも、生活コストが抑えられることで「手元に残るお金」が多くなるケースもあります。
介護職員の初任給と平均月収の実態
介護職の初任給は、施設・雇用形態によって18万〜22万円程度が一つの目安です。無資格からスタートする場合でも、初任者研修・実務者研修・介護福祉士と段階的にキャリアを積むことで、昇給・手当増加が期待できます。入職時の給与だけでなく、昇給の仕組みや上限の目安を確認することが重要です。
介護福祉士の給料・手取りはどれくらい上がる?

国家資格である介護福祉士の取得は、給与アップに直結する場合があります。資格手当の相場や処遇改善との関係、他の介護資格との比較を整理します。
介護福祉士の平均年収と平均給料
介護福祉士の平均年収は、320万〜380万円程度が目安とされることが多いですが、夜勤の有無・勤務先・地域によって幅があります。無資格者や初任者研修修了者と比べると、年収で20万〜50万円程度差が生じるケースが多い傾向があります。長期的なキャリア形成において、取得を検討する価値のある資格といえます。
介護福祉士の手取り平均と資格手当の影響
介護福祉士を取得することで、多くの職場で月1万〜3万円程度の資格手当が加算されるケースがあります。これに処遇改善加算の恩恵が加わると、実質的な手取り増加につながります。施設によって手当の金額は異なるため、求人票や面接で「資格手当の有無と金額」を確認しておきましょう。
介護資格による年収アップの可能性
介護福祉士に加え、ケアマネジャー(介護支援専門員)の資格を取得することで、さらなる収入アップを目指せる場合があります。ケアマネジャーの平均月収は28万〜35万円程度とされ、介護職全体のなかでも高い水準です。ただし業務内容や責任範囲も変わるため、キャリアの方向性と照らし合わせて判断することが大切です。
介護士の給料が低いといわれる理由と今後の見通し

「介護職の給料は低い」といわれる背景には、業界構造的な要因があります。処遇改善の動向や他業種との比較、今後の見通しも含めて整理します。
介護業界の賃金水準と処遇改善加算の影響
介護職の給与水準が低めとされてきた背景には、介護報酬という公定価格に収入が依存する構造的な問題があります。国は処遇改善加算・特定処遇改善加算・ベースアップ等支援加算などを順次導入し、給与水準の引き上げを図っています。ただし加算の取得状況・配分方法は施設によって異なるため、実際にどの程度給与に反映されているかは職場ごとに確認が必要です。
介護職の給料将来性と国の政策動向
高齢化社会の進展に伴い、介護人材の確保は国の重要課題となっています。近年は処遇改善を通じた賃上げの方向性が政策として明確化されており、中長期的には給与水準の改善が見込まれる分野です。ただし改善幅・スピードは不透明な部分もあり、現時点での給与条件を慎重に見極めることが引き続き重要です。
福祉・他職種との平均年収比較
国税庁の調査によると、日本の給与所得者全体の平均年収は460万円前後(令和4年度)とされており、介護職の平均年収はそれを下回る傾向があります。ただし、夜勤手当・処遇改善加算の積み上げや資格取得によって、平均に近いまたはそれを超える収入を得ている介護職員も存在します。「業種全体の平均」と「自分の職場の条件」を切り分けて考えることが大切です。
介護士が手取りを増やすための具体策

現在の職場で収入を上げる方法と、転職によって給与アップを目指す方法の両面から、実践的な手段を整理します。
夜勤回数・役職手当で月収を上げる方法
夜勤手当は月収アップへの即効性が高い手段のひとつです。たとえば月4〜6回の夜勤をこなすことで、月2万〜5万円程度の収入増につながるケースがあります。また、リーダー職・主任職などの役職手当も月収に影響します。ただし体力的な負担との兼ね合いを考慮した上で判断することが重要です。
介護福祉士へのキャリアアップで年収を伸ばす
介護福祉士の受験資格は、実務経験3年以上+実務者研修修了が条件です。取得後は資格手当の加算や処遇改善加算の優先配分の対象になるケースが多く、長期的な収入増につながります。働きながら取得できる研修制度を設けている施設も増えており、職場選びの一つの基準にもなります。
転職で給料アップを目指すポイント
同じ介護職でも、転職によって月収が2万〜5万円程度アップするケースは少なくありません。給与アップを目的とした転職では、以下の点を確認することが有効です。
- 処遇改善加算の取得区分(上位区分ほど給与配分が多い傾向)
- 夜勤手当・資格手当の具体的な金額
- 昇給実績・給与テーブルの有無
条件だけでなく、職場の定着率や離職率も合わせて確認することで、入職後のミスマッチを防ぎやすくなります。
求人情報で見る介護職の給与チェック方法
求人票の「月収〇〇万円」は、各種手当込みの最大値が表示されているケースがあります。確認すべきポイントとして、基本給・固定手当・変動手当の内訳、ボーナスの有無と実績、昇給の仕組みなどが挙げられます。気になる求人があれば、面接の場で遠慮せず具体的な数字を確認することをおすすめします。
まとめ|介護職の年収と手取りを正しく理解し
将来設計に活かす

介護士の手取りは、施設の種類・資格・夜勤の有無・地域によって大きく異なります。「介護職は給料が低い」という一括りのイメージではなく、自分の条件と職場の条件を照らし合わせて判断することが大切です。資格取得・役職・夜勤・転職といった選択肢を組み合わせることで、収入アップの可能性は十分にあります。
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